施工のポイント
下地の調整
下地の平滑仕上げ
下地は平滑に仕上げてください。ネジ・クギ類は施工後の変色を避けるため、突起を完全に沈めてサビ止めをしてください。
下地に応じたシーラー処理を
木質系、合板下地、コンクリート下地、モルタル下地に直接施工すると、壁紙にシミや変色が発生することがあります。シーラーで下処理をしてください。シーラーは壁紙の接着不良や変色を防ぎます。
下地と同色のパテを使用
施工後、下地の色が透けて見える場合がありますので、パテは下地と同色のものをご使用ください。
下地は乾燥させてから
パテやシーラー処理、モルタル下地、コンクリート下地に直張りする場合、下地が十分に乾燥(水分率11%以下)してから施工を始めてください。湿気を帯びていると、壁紙の変色・剝がれ・かびを発生させることがあります。
塗料が下地に付着していると
窓枠・扉枠の塗料(ペンキ、オイルステイン)が下地に付着している場合は、必ずシーラー処理をしてください。変色や剝がれ、目スキを防ぎます。
リフォーム時
張り替え時、以前張られていた壁紙の裏打ち紙が残っている場合、残った裏打ち紙は完全に剝がしてから張ってください。そのまま施工すると、目スキや浮きを発生させます。
施工糊/折りジワについて
糊メーカーの注意事項を確認
施工糊の希釈は、糊メーカーの指定割合を守ってください。塗布量は140~160g/m2を目安とし、均一に塗布してください。塗布量の不足は、壁紙の相剥ぎや接着不良を発生させます。下地の種類と状態、温度、湿度に合わせてエチレン酢ビ系接着剤などを適量添加してください。
糊付け後の注意
壁紙を糊付け後、きつく折りたたんだり、湾曲部に荷重がかからないようにしてください。折りジワが付くと元に戻らない場合もあります。特に汚れ防止品はご注意ください。
折りジワについて
折りジワについて注意文がある商品は、取り扱いに注意が必要です。折りジワが付くと元に戻らない場合もあります。
壁紙は伸び縮みします
壁紙に糊付け後、室内環境及び壁紙の品種に応じたオープンタイム(養生時間)を取ってください。適切なオープンタイムは施工を容易にするとともに、ふくれや目スキの発生を防ぎます。
付着した糊や汚れの処理
壁紙の表面や回り縁等に糊・汚れなどが付かないように注意してください。付着した場合は、きれいな水を含ませた布で直ちに拭き取り、最後に乾拭きを行ってください。特に濃色の壁紙は糊の拭き残しにご注意ください。糊が付着したままで放置するとかびや変色の原因になります。
糊付け後の折りジワを防ぐポイント
1 重ねる枚数を制限する
ゆるやかに大きくたたみ、重ねも2~3枚以内にしてください。(図1)
2 壁紙を巻く
壁紙に糊付けした後、壁紙をたたまないでヘリにカットテープ(養生用プラスチックテープ)を付け、頭としりをこのテープを挟んで合わせてふわっと置き、重ね置きをしないでください。(図2)
長さのあるものは同様にした上で軽く巻き、必要なオープンタイムをとってください。その際、重ね置きはしないでください。
3 壁紙をプラスチックの袋などに入れる
糊付け後の壁紙は、プラスチックの袋や容器に入れて乾燥があまり早く進まないようにオープンタイムを取るのが最良の方法です。
糊付け後のたたみ方
参考資料:壁紙施工団体協議会発行「素晴らしい壁紙に素晴らしい技術」
張り付け
有効巾について
壁紙は必ず見本帳に表示している有効巾でご使用ください。重ねしろは有効巾に含みません。有効巾以外での使用は左右の色違いを発生させます。
張り出し確認
壁紙を2巾張った後、商品に問題がないことを確認した上で作業を続行してください。
石膏ボードを切らない
重ね切りを行う場合は石膏ボードの表層紙まで切り込まないようご注意ください。目スキが発生する原因となります。
カットに地ベラを使わない
地ベラを使った重ね切りは避け、必ず定規をご使用ください。地ベラを使うと切り口が斜めになり目スキの原因となります。
ローラーがけは力まずに
ローラーがけは、強くかけ過ぎないでください。クセが残ったり、光沢ムラを発生させます。撫で付け、空気抜きは、タテ方向を基本に行ってください。強く横撫ですると、数日後に目スキが発生することがあります。
ジョイント位置について
ジョイント位置は、端部同士で施工してください。壁紙の端部と壁紙の中央部でジョイントした場合には色差が生じることがあります。
ジョイントマーク・天地マーク
ジョイントマークは壁紙の両端にございます。
(商品特性上、ジョイントマークがない場合があります。ご了承ください。)
天地マークは壁紙の片端または裏面に入っています。
柄合わせについて
ジョイントマークを目安に柄を合わせて施工してください。柄合せの必要な商品は、その表示にしたがって柄合せをお願いします。無地よりも要尺が多くなりますのでご注意ください。
「無地張り可」と表示のある場合は、柄合せする方がより美しく仕上がりますが、柄合せしなくてもジョイント部が目立ちにくいタイプです。
ステップ柄合わせの商品は1/2ステップと表示しています。
建物の構造に適した施工をお願いします
プレキャストコンクリート、ALC板などは建物の構造上、板の継ぎ目部分を振動の逃げ場にしていますので、これをまたいで壁紙を張ると、ふくれ、よじれ、割れなどが発生します。このような場合、紙と樹脂でできている壁紙では防ぐことは出来ません。
入隅の場合、下地の継ぎ目に合わせて壁紙もジョイントするようにしてください。
木製の柱、胴縁、木製パネルにボードを付けた下地の場合、木材の乾湿による下地の動きにつれて、継ぎ目や、出隅、入隅にすき間が生じることがあります。この場合も上記同様、入隅でジョイントしてください。
施工後は自然乾燥を
施工後は接着が安定するまで自然乾燥させてください。施工中・施工後とも冷暖房などによる急激な室温の変化は避けてください。剝がれ・目スキが発生します。施工時の臭いが残っていますので、施工後1~2週間は必ず換気を行ってください。
ご確認ください
商品受領時のお願い
受領時には納品書と商品現品を確認してください。
ご一読ください
特に施工上の注意を必要とする商品には、品番の下に印を付けています。施工上の注意に準じて施工してください。
副資材について
パテ・シーラー・糊は必ず壁紙施工専用品をご使用ください。専用品以外のものを使用すると、目スキ、ふくれを発生させることがあります。副資材メーカーの施工要領・取扱い注意事項を必ずご一読ください。
品番とロット番号の確認
商品ラベルに記載されている品番・ロット・数量をご確認の上、施工を始めてください。同一壁面上は、同ロットで糊付けした順に仕上げてください。順番を間違えると色ムラを発生させることがあります。
壁紙選択上のご注意
防火性について
建物の内装仕上げについては、建築基準法による防火上の基準が設けられています。防火性能は、下地基準と防火認定材料の組み合わせ及び施工方法によって変わります。
機能性壁紙について
機能性壁紙をご利用の際は、それぞれの特徴や注意点をご理解の上、ご使用ください。
柄合せ商品について
柄合せの必要な商品は、無地よりも要尺が多くなりますのご注意ください。見本帳などの「柄リピート」表示を参考に柄合せしてください。
壁紙の柄の見え方について
壁紙は同じ柄の繰り返しで作られているため、光の当たり方・見る角度などによって柄の繰り返しが目立つ場合があります。あらかじめご了承ください。
使用環境について
高温、多湿、水漏れの環境や、屋外での使用は避けてください。
施工費について
商品の施工難易度の違いや現場の状況に応じて施工費が割増になる場合があります。あらかじめ商品の特性や現場の状況などを確認の上、商品選択をお願いします。
養生
粘着テープは使用しないでください
粘着性の強いマスキングテープ(養生テープ)の使用は避けてください。粘着性の弱いものであっても張り付けたまま長時間放置しないでください。粘着剤が壁紙に移行し、変色や汚れの原因となります。また、テープを剝がすときに壁紙を破損することがあります。