床材用接着剤特集
クッションフロア、ビニル床タイル、フローリングなど、床材にはさまざまな種類があり、使用する接着剤が異なります。
接着剤選びの基本は「何を」「どこに」貼るのかということです。本特集では、床材の種類×施工場所でおすすめ接着剤をご紹介します。
施工後もトラブルが起きない住環境づくりのために、ぜひご活用ください。
施工の前にココをチェック
所変われば接着剤が変わる
施工場所が湿気の影響を受ける場合は、「耐水工法」の接着剤を使いましょう。
例:トイレ、洗面所、玄関、地下室など
床材施工の適温は15~25℃
室温の低さは接着力の低下につながります。室温が5℃以下の場合は、施工を中止しましょう。
重ね貼りは要注意
下地の状態は、仕上がりや耐久性に影響します。汚れやへこみはきちんと処理をしましょう。
クッションフロアの上にフロアタイルなど、やわらかい床材+かたい床材の重ね貼りはできません。
床材用接着剤の種類
床材用の接着剤は、大きく分けて4つの種類があります。
主な用途と特徴をご紹介します。
接着剤の種類 | 主な用途 | 施工する場所 | 特徴 | 接着力 |
---|---|---|---|---|
ゴム系 ラテックス形 |
コンポジションタイル(Pタイル) | 湿気の影響を受けない場所(一般工法) | 安価、汎用性が高い | |
アクリル樹脂系 エマルション形 |
複層ビニル床タイル(フロアタイル) ビニル床シート(長尺シート) |
湿気の影響を受けない場所(一般工法) | 作業性がよく、手直しも利きやすい | |
ウレタン樹脂系 溶剤形 |
複層ビニル床タイル(フロアタイル) ビニル床シート(長尺シート) フローリング |
トイレ、洗面所、地下室など湿気や水の影響がある場所(耐水工法) | 初期粘着力が高い 溶剤の臭いあり 火気厳禁 |
|
エポキシ樹脂系 溶剤形 |
ビニル床シート(長尺シート) 防滑性ビニル床シート |
洗面所、地下室、プールサイドなど湿気や水の影響がある場所(耐水工法) | 二液性で強力な粘着力 溶剤の臭いあり 火気厳禁 |
- ※重ね貼りの場合は、接着力の高い接着剤をおすすめします。ただし、溶剤形が使えない床材もありますので、ご注意ください。
- ※床材にはメーカー推奨の接着剤があります。施工前にカタログ等でご確認ください。
床材の種類から選ぶ
クッションフロアのおすすめ接着剤
クッションフロアの商品一覧はこちら施工場所や下地により、使用する接着剤が変わります。
一般工法
湿気の影響を受けない場所
- 乾いたコンクリート下地
- 合板など木質系下地
耐水工法
湿気の影響を受けやすい場所
- トイレ、洗面所、地下室、玄関など
- 重ね貼りの施工
安価な白のり
一般工法 おすすめ接着剤①(ゴム系ラテックス形)
作業性のよいアクリル樹脂系
一般工法 おすすめ接着剤②(アクリル樹脂系エマルション形)
施工性のよい一液性
耐水工法 おすすめ接着剤(ウレタン樹脂系溶剤形)
ビニル床タイル(フロアタイル・Pタイル)・ビニル床シートのおすすめ接着剤
①Pタイル(コンポジションビニル床タイル)
Pタイル(コンポジションビニル床タイル) の商品一覧はこちら安価な白のり
おすすめ接着剤(ゴム系ラテックス形)
②フロアタイル(複層ビニル床タイル)・ビニル床シート
施工場所や下地により、使用する接着剤が変わります。
一般工法
湿気の影響を受けない場所
- 乾いたコンクリート下地
- 合板など木質系下地
耐水工法
湿気の影響を受けやすい場所
- トイレ、洗面所、地下室、玄関など
- マンション廊下、ベランダなど半屋外
- 重ね貼りの施工
一般工法 おすすめ接着剤(アクリル樹脂系エマルション形)
施工性のよい一液性
耐水工法 おすすめ接着剤①(ウレタン樹脂系溶剤形)
強力接着の二液性
施設の浴室、プールサイドなど