夏の省エネ特集
暑い夏を快適にする省エネ住宅は、家全体を遮熱工法で蔽って日射熱を遮り、室内の温度をできるだけ上げないこと、換気により室内の熱を屋外へ排出し室内温度をなるべく上げないようにすることが重要です。本特集では、省エネ住宅に必要な対策を、断熱・気密、日射遮蔽、調湿、通気性の4つのアプローチで解説し、対策商品をご紹介いたします。
夏の省エネに、4種類のアプローチ

断熱・気密(室温コントロールの基本)
夏、冷房を使用し外気に対して室内の温度が低下すると熱は室外から室内に移動します。この移動をしっかりとした断熱で減らすと、少ないエネルギーで効率よく暖冷房を行えます。
対策商材:リフォーム向きの薄い断熱材、天井用のグラスウールなど

日射遮蔽(暑い日差しをカット)
夏に室内の温度が上がる最も大きな要因が、外部からの日射熱です。そのため、夏は、日射を遮蔽し、室温の上昇を抑えることで、冷房に必要なエネルギーを削減する必要があります。
対策商材:遮熱塗料、遮熱フィルム、庇、オーニング

調湿(ジメジメした湿度を調節)
湿度が高いと発汗などの体温調整が滞り、身体から暑さを逃がしにくくなるため、湿度を下げると体感気温がぐっと下がります。高意匠性で人気のエコカラットプラスや調質機能のある壁紙で除湿ができます。
対策商材:調湿タイル、珪藻土塗料、調湿機能の付いた仕上げ材など

通気性(風通しを良くし快適空間に)
住宅内に少量の空気の流れを絶えず作ると、室内および部屋間の温度が均一となり、快適性が向上する上に、シックハウスや結露対策としても効果が望めます。
対策商材:換気口、通気性の良い仕上げ材、置き型畳など
断熱・気密
こちらもチェック断熱系の選定に役立つ特集を公開しています
日射遮蔽(暑い日差しをカット)
ここがポイント!
気密性の高い最近の住宅は、一旦室内に熱を入れてしまうと、それを室外に排出することも難しくなっています。
そのため、夏は冷房機器の効率に影響を及ぼす直射日光による熱を室内に取り入れないように、窓の遮熱対策が重要です。
遮熱フィルム
遮熱フィルムを窓ガラスに貼ることで、日差しによる窓際温度の上昇や、冷房効率の低下の軽減をすることができ、窓際の快適性向上や省エネ対策に有効です。

調湿(ジメジメした湿度を調節)
調湿タイル
壁紙
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通気性(風通しを良くし快適空間に)
ここがポイント!
以前より住宅性能が良くなり気密性が高くなった最近の住宅で夏を快適に過ごすには、第一種換気(強制給気・強制排気)などを取り入れた換気システムか必要です。
その他、網戸の交換、サーキュレーターの活用、通気性のよく涼しい肌触りの置き畳などを取り入れましょう。